成毛眞

人、メディア、パソコン、スマホ。あらゆるものが私たちに向かって情報を発信しています。これらをすべて受け入れて咀嚼していては、情報処理だけで1日が終わり、1週間が終わり、つまり、一生が終わってしまいます。それだけが人生なのだとしたら、私は80歳まですら生きたくありません。 長く生きたいのは、楽しいこと、面白いことをまだまだしたいからです。なので私は、そんな自分の時間を奪うだけの情報は徹底的に捨て、遠ざけ、触れないようにしています。 情報に一切触れないという意味ではありません。むしろ私は情報の入手には積極的な方だと自負しています。ただ、漫然とは情報を受け入れない、ということです。 触れる情報と、触れない情報を、意識して区別する。端的に言えば、私に不要なくだらない情報をシャットアウトします。こうすることで、時間の浪費を極力、防いでいるのです。 私に不要な情報とは、私から遠いところにある情報(また、私に関係なさそうな情報)のことではありません。私に害を与える情報のことです。遠いところにある情報は知っていても損はせず、むしろ役立つこともあります。しかし、害を与える情報は、知っていて得をしないどころか、知ってしまったことを後悔するし、害を与える情報を好む人たちを引き寄せることにもつながり、まさに、百害あって一利なしの情報です。 ** 情報の扱いに長けている人は益々長けていくし、不得手な人は不得手なままで、情報格差は広がっていく一方です。